ILACkissって日本からでも受講できるのは魅力的だけどILACってやる気のない学生が多いイメージでちょっとなあ。
オンラインって本当に効果あるか分からないし、、、
オンライン完結のカナダのESL「ILACkiss」は現地にいく前から日本にいながら受講できるので費用をおさえて英語を勉強することができます。
しかしその一方で「ILAC」と聞くと、
- 日本人が多い
- 大学生が多い
- 真面目に勉強している人が少ない
といったネガティブなイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
私もILACkissを始める前は本当に大丈夫なのか?と抵抗がありました。
しかし、12週間のpathwayプログラムを受講して懸念していたやる気の無い若い日本人に出会うことなく、対面さながらの授業を受けることができました!
この記事では、ILACkissを検討したときに私が懸念した以下の2点を中心にまとめました。
- クラスメイトの層
- 対面クラスと比較して遜色ないか
普通のILACとはちがう
まずILACkissは普通のILACと全くちがうと考えていいと思います。
理由は以下の通りです。
- タイムスロットが選べる
- クラス分けからすべてオンライン完結
そしてこのオンライン完結という点によって、授業に参加している人たちの層も変わるのです。
タイムスロットが選べる
普通のESLだと選べたとしてもフルタイムかパートタイムか、学校によってナイトタイムがあるかないかくらいです。
しかし、ILACkissの場合4つのタイムスロットから自分の生活スタイルに合わせて選ぶことができます。
私はTime slot1で受講しました!
トロントからだと午前、日本からだと夜の時間です。
注意点がサマータイム期間の切り替えのタイミングとかぶると、ある日を境に日本時間での授業時間が1時間前後します。
クラス分けテストもオンライン
私がトロントで最初に通ったRCIISでは初日のオリエンテーションのときにクラス分けテストが行われました。
しかし、ILACkissの場合はオリエンテーション前にオンラインのテストを受けて一定の基準を満たしていないとpathwayのクラスを受けられないということで、とりあえずテストを受けてみることに。
テストの結果pathwayクラスに入れずもっと下のクラスからスタートするなら受けるのをやめようと思ったからです。
その結果、17レベルに分けられたクラスのうち16レベルに振り分けられ、無事1ヶ月目からpathwayクラスに入れるということだったので申込むことにしました!
テストの内容はケンブリッジ英検を使って行われました。
始めにReading, Listeningテストを受けてこの時点で自分のクラスがどのレベルなのか判明します。
Speakingテストはそのあとに簡単な会話のテストを行われるだけです。
すべてオンラインで完結するのでとても楽でした。
ILACkissはどんな人が多い?
私が受けたTime slot1のクラスでは中南米出身の方が多く、10代後半~40代後半までクラスにいました。
どの方もトロントの学校へ進学を希望しておりほぼ毎日全員出席していました。
ほとんどのクラスメイトが母国から受講しており、カナダ国内にすでにいる人は数名のみ…
仕事をしながら授業を受けている人も多かったです。
ILACを申込むうえで1番懸念していた点、「不真面目な日本の学生が多いのでは」という点は一切気になることはありませんでした!
日本人は多い?少ない?
公式サイトによると日本人の割合はなんと5%以下。
しかし、実際のところどうなんでしょうか、、、?
私が12週間受けてみて、出会った日本人のクラスメイトは1人だけでした!
しかもその人は私より先に受講していた方で、私がクラスに参加したときに「やっと日本人がきた!」という反応だったので、本当に日本人の割合は低いのだと思います。
彼女が先にクラスを修了してからは、他に日本人が参加することはありませんでした。
対面クラスと比較して遜色ないか
ILACkissはオンラインで完結するため実際に学校に通って行われる対面クラスより授業のクオリティが落ちるのではと心配になりますよね。
しかし、実際受けてみてILACkissはオンラインでも高いクオリティの授業を受講することができると感じました。
その理由がこちらです。
- 先生に質問しやすい
- 画面を見ながら一緒に作業できる
- モチベーション高いクラスメイト
先生に質問しやすい
対面クラスだと発言や質問がなかなかできない日本人は多いのではないでしょうか。
私もそのひとりで日本でいるときも手を挙げることが苦手で、トロントのESLに通ったときも1ヶ月目はただ座って聞いているだけでした。
しかし、ILACkissだとzoomを使用しているためチャット画面での質問や先生が話しているときでもリアクションで挙手することができるので質問しやすい環境になっています。
また、オンラインなので授業後に先生と話せないということはなく、むしろ休憩時間や授業後は全員が退室するまで先生は残っていました。
質問がある人はみんなが退室したあとに個別に聞くことができるので、分からないことをその日のうちに解決することができました。
ワーホリの初期費用は語学学校授業料が1番高い。例えば30万払うとして、ただ静かに授業聞いて真面目にノート取って優等生で過ごすのと、ブラジル人に対抗して手挙げて些細なことでも質問すると値段は一緒。やのに後者の方が絶対伸びる。学生時代手を挙げて発表なんて無縁だった私が2ヶ月目から後者にな
— COCO🇨🇦ワーホリで人生変えた女 (@COCOlogcanada) April 16, 2024
画面を見ながら一緒に作業できる
ILACkissだと画面共有して1つの画面にみんなが一斉に書き込んで授業を進めることがあります。
対面クラスだとホワイトボードに書き込むことはできても、そもそも書き込める人数が限られていたりするので主張の強い中南米の人に負けがちです。
グループワークも個別のミーティングルームに分けられて行うのですが、Googleスプレッドシートなど共有しながら行うのでとても効率的にできます。
対面クラスでは授業中に数名でファイルを共有して作業をすることがなかったので、こういった点を見てもカレッジ進学後の疑似体験に繋がると感じます。
モチベーション高いクラスメイト
ILACkissはオンラインで完結するため、先述した通り参加している人たちも学校や仕事などで忙しい人ばかりでした。
対面のESLではビザの取得を目的として入学している人もいます。
しかし、ILACkissではESLの期間のカナダ滞在を目的としているのではなく英語力の向上を目的としている人たちの集まりです。
みんなモチベーションが高く、スモールトークや自己紹介をするときには目標や夢を語る人が多かったです。
エージェントの人いわく、ILACは上級レベルと初級レベルでクラスの温度感がまったくちがうそうです。
ILACkissでは幸い上級レベルに入ったので、たまたまクラスメイトの熱量が高かった可能性もあります。
ILACkissのメリット・デメリット
ILACkissを受けてみて感じたメリット・デメリットがこちらです。
メリット
- IELTSを使うが受験は不要
- カレッジや大学をふまえた内容
- 費用をおさえられる
ILACkissのpathwayプログラムでは毎日の宿題や2週に1度のテストはIELTSの教材を使います。
しかし、実際に受験してスコアを取得することなく大学への入学資格を得ることができます。
各カレッジが公表している必要スコアを1回の受験で獲得できなかった場合、何度も受験することになります。
IETLSの受験料は27,500円。
実際の受験が不要なのでpathwayのほうが金銭的にも精神的にも優しいことが分かります。
また、IELTSコースではないためIELTSに特化した内容ではなく授業内容は基本的に進学後をふまえた知識を教えてくれます。
例えばこんなことを授業で習いました。
- エッセイを書くときの参考サイトの選び方
- プレゼン資料を作るときのポイント
- アカデミックな言い回し
ただただ英語を学ぶだけではなく、先を見据えて必要になる知識を教えてくれていたので進学を考えている人にはとても有益な時間になるはずです。
費用をおさえられる
ILACkissで抑えられる費用は主にこちら。
- 授業料
- 生活費
授業料も対面のILACと比較して半額以下に抑えられるそうです。
私がトロントで最初に通ったRCIISに支払った授業料と比較するとこの通り。
RCIIS | ILACkiss |
---|---|
4,560CAD | 1,780CAD |
RCIISが特別高いというわけではなく、オンラインのILACkissの授業料が本当に安いんです。
さらに、授業料を抑えるだけではなく、日本から受講できるので現地での生活費の心配もいりません。
円安物価高な昨今、日本で仕事をしながらESLに通えるのはそれだけで支出に大きな差が生まれます。
デメリット
- 修了しても不安は残る
- 友だち作りは難しい
- 先生の当たり外れはある
修了して必要スコアを獲得できたとしても、まだまだ不安は残りました。
というのもpathwayでIELTSを利用してテストされても、多少時間を延ばしてくれたりライティングスコアが取りやすくなっていたりと、忖度があるからです。
実際のIELTSよりスコアが取りやすくなっているため、最初より英語力が上がっているものの「本当に十分な英語力なのか?」と自信がもてませんでした。
また、クラスメイトとはグループワークなどで交流する時間はありますが、基本的に休憩時間はみんなカメラをオフにしているので仲良くなることは難しかったです。
渡航時期や検討している学校が同じ人がいるとカナダで会おうとなるかもしれませんが、結局私は家族の諸事情でカナダに戻ることがなかったので誰にも会うことはありませんでした。
対面授業と同じく先生の当たり外れはあります。
私も途中から先生が替わって満足できる授業ではなくなりましたが、サポートにメールを送ることで翌日からクラス変更の対応をしてもらうことができました。
このように先生を変更しても直接会うことがないため気まずい思いをしなくてすみます。合わないと思えば早めにクラスを変えてもらいましょう。
ILACkissの授業内容(pathway)
必要スコアを取るための効率的な授業
先生によるかもしれませんが、私の先生はテストで必要スコアを取るための授業をしてくれました。
なぜならpathwayではテストのスコアとcourseworkのスコアによって出願基準を満たしているかを判断されるからです。
どれだけ真面目に出席していてもテストでいい点が取れなければ基準を満たせないことになってしまいます。
そのため、私のクラスではリーディングやリスニングの授業はテストで使われるIELTSの問題を使って行うことが多かったです。
ただ全部やるとなると解答時間だけで1日の授業が終わってしまうので、以下のような内容がありました。
- 抜粋して一部を各自解く
- 答え合わせ
- 先生が解説
- 分からない場合は先生が声に出しながら問題を解く
この問題の形式だとこういう解き方をするんだよって教えてくれていました!
また、ライティングの場合はテスト直前にライティング対策の授業をしてくれました。
- どういった点に着目して文章を書くか
- 言い回し、使えるフレーズ
- この流れで書くと分かりやすい
などを詰め込まれました。
そして直前に習った内容を使って文章を構成すればテストでは高得点が取れるという仕組みです。
pathwayだとスコアによって修了資格が決められるので、とにかく確実に入学資格を取得したい人には効率的に学べると思います。
8週で1クール
8週間で1クールですが、特にテキストを使うわけではないためやることは変わりません。
ひたすら勉強してテストで得点を取るだけです。
そのため、私のように12週で申込んだ場合も授業内容が中途半端なまま修了するということはありません。
8週以上で申込むとカウンセラーと1対1で進学のサポートを受けることができます。
学校選びやプログラム選びの相談にも乗ってもらうことが可能です。
テストは2週に1回
テストは2週間に1回行われるので、8週で申込んだ場合はチャンスが4回あります。
そのうち1回でも目標スコアをクリアできれば、カレッジに入学できる資格を得られるので頻繁に受けられるのはとてもありがたかったです。
また、4週に1回長文のエッセイを提出し、4週に1回しっかり作りこんだプレゼンがありました。
(しっかり作り込んだという表現をしたのは、簡単なプレゼンもあったからです。)
このエッセイやプレゼンもスコア化されて、courseworkとして授業の出席率などと合わせて評価されます。
ILACkissかオンライン英会話か
どうせオンラインでできるならオンライン英会話でもいいのでは?
オンライン英会話とどうちがう?
対面のESLに比べて費用を抑えられるILACkissもオンライン英会話と比較するとそれなりのコストになります。
オンライン英会話も英語力を上げる手段として広く浸透していますが、ILACkissはオンライン英会話と以下の点がちがいます。
- レベルに合わせた先生・内容で効率的
- 毎日同じ時間・メンバーでサボれない
- 課題が出るので授業以外も勉強する
- 意識高いクラスメイトから刺激をもらえる
- 意見交換できるので考え方が固執しない
- プレゼンなど大人数の前での発表経験を得ることができる
- 4技能すべて学ぶ
- テストがあるので結果が目に見える
以上からより早く英語力を伸ばしたい人にはILACkissはおすすめです。
また、渡航後にESLに通うことを考えている人にはビザの期限を最大限活かすことや生活費をおさえるためにも有効です。
とはいえ、オンライン英会話よりコストが高いことは事実。
私のように英語力ゼロでワーホリする場合にはいきなりILACkissをスタートするよりは自分で勉強しながらオンライン英会話を半年くらい続けてILACkissを始めるほうが効率的だと思います!
もちろんすでにある程度の英語力がある方や、渡航が迫っている人はいきなりILACkissでも問題ないです。
まとめ
ILACと聞くと日本の大学生が多いというイメージがあり抵抗がありました。
しかし、ILACkissは真面目で熱量高く英語に取り組んでいる人たちばかりでした。
授業内容や先生への質問のしやすさも対面授業と比較しても遜色なく、オンラインでも効率的に英語力を伸ばすことが可能であると感じました。
私はエージェントの人におすすめされて、オンラインのクラス分けのテストを先に受けてどのレベルか聞いたうえで申込むかどうかを決めました。
気になる方はエージェントに「とりあえずテストだけ受験してみたい」という風に相談してみてください。