ワーホリで英語力を伸ばすことは可能ですか?
勉強も仕事も出来るのは魅力的だけど、英語は身に付かないって聞いて不安…
ワーキングホリデーは語学習得だけが目的ではないため、英語が伸びないまま帰国する人もいます。
そのため、ワーホリで英語力を伸ばすなんて無理だよと言われると不安になりますよね。
私も渡航前は英語ができないまま帰国したらどうしようと心配していました。
しかし、安心してください。
ワーホリは英語ゼロからビジネスレベルまで伸ばすことが可能です。
実際私も英語力ゼロのまま渡航し、帰国後はビジネスレベルまで引き上げて今では外資系メーカーに就職することができました。
この記事を書いたのは
TOEIC300点以下の超ド級英語初心者でトロントにワーホリ
ワーホリに行ったけど英語が話せないままと言われるのが嫌で必死に勉強
現地ではローカルレストランで唯一の日本人としてフルタイム就業
帰国後に受けたTOEICでいきなり850点を取得
スコア550点以上アップすることに成功
帰国後に大手外資系メーカー正社員として就業中(今ココ)
-
【実体験】英語が話せないままワーホリした私の経験を振り返る
ワーホリにいきたいけど、英語が話せないのに大丈夫かなと不安になりますよね。 私も英語力ゼロでカナダのトロントにワーホリをして、渡航前は不安でしたし現地でも苦労もたくさんしました。 しかし、結論から言う ...
続きを見る
私が英語力ゼロからビジネスレベルまで伸ばした方法とマインドをご紹介します。
事実:ワーホリに行くだけでは英語力は伸びない
ワーホリで英語力は伸びないという意見をよく見ますが、正しくは「ワーホリに行くだけでは英語力は伸びない」です。
これは語学留学とちがい、語学学校に通うことが必須ではなく、何をしても自由に過ごせる期間だからです。
そのため、ワーホリに行っても努力しなければ英語力は伸びないし、努力した人は英語力がぐんと上がります。
つまりは、自分次第で1年後の英語力は全く変わるのです。
その理由が以下の3つです。
- 家と職場の往復になる
- 学校がないと勉強しなくなる
- 完全なる英語環境を作ることは難しい
家と職場の往復になる
語学学校に通っていない期間は、フルタイムで働く人がほとんどです。
そのため、バイト先と家との往復になり関わる人間関係が限られてしまいます。
毎日のルーティーンの中で使う英語は限定されていますし、人に聞いたり標識や案内を読む必要もなくなります。
つまりは英語で困る経験をしなくなるのです。
学校がないと勉強しなくなる
最初に語学学校に通う人は多く、その期間は宿題やレポートの準備なども必要で勉強する時間も多くなります。
そのため、英語力の伸びを実感できたり、自信をつけることが可能です。
しかし、卒業したのちはわざわざ時間を作ってまで自ら勉強を続ける人は少なくなります。
勉強をする必要が無くなるため、仕事を始めるとそっちに集中して、休みの日も図書館にこもるより友だちと出かけることが多くなります。
完全なる英語環境を作ることは難しい
ワーホリに行ったら英語環境に身をおけるから勝手に英語力を伸ばすことができると思っていませんか?
実はワーホリで海外に滞在していても完全なる英語環境を作ることはかなり難しいです。
ワーホリに人気のカナダやオーストラリアは日本人が多く,街を歩いていると日本人をよく見かけます。
そしてジャパレスと呼ばれる日本食レストランでバイトを始めると同僚のほとんどは日本人です。
接客は英語でも、ずっと接客をしているわけではなくどちらかというと同僚との日本語での会話が多くなります。
つまり、完全なる英語環境で英語をひたすら勉強しないといけない環境を作るにはよっぽどマイナーな地域に行かないといけませんが、そういう場所ではそもそも仕事も少ないです。
ゼロからワーホリで英語力を伸ばす方法
ワーホリに行くだけでは英語力を伸ばすことはできないことを説明しましたが、英語ゼロからビジネスレベルまで引き上げることは可能です。
ここからは私が英語力を伸ばすために実践していたことを紹介します。
1.語学学校に通う
英語力ゼロの人はもちろん中級レベルの人も最初は語学学校に通うことがおすすめです。
語学学校に通うメリットは以下の通りです。
- 同じレベルの友だちができてスピーキングの機会が増える
- 日本人以外の友だちから刺激をもらえる
- 勉強する習慣を作れる
- コネクション作り
語学学校ではレベルごとにクラス分けをされていることが多く、同じレベルの人たちと毎日顔を合わすことになります。
英語力がまだ低い時点でネイティブやネイティブでなくても高い英語レベルの人と話すと、相づちを打つだけとなり、実際に話す機会は少なくなります。
そして、話せる人からするとレスポンスがなく相づちだけの相手とは話していても楽しくないので、そのうち話すことすらなくなります。
しかし、語学学校では自動的に同じくらいの英語力の人たちとコミュニケーションをとる場が設けられるので、お互い英語を話さざるを得なくなるのです。
結果的にスピーキング力を伸ばすことができます。
また、日本人以外はワーホリではなく現地の学校に入学することを目指して語学留学をしている人がほとんどです。
必死になって勉強しているクラスメイトを見ると自分もがんばらなくては!という刺激になります。
さらに、日本で仕事をしていた人からすると勉強自体が久々の人もいます。
そういった方は勉強する習慣を身につけられる期間にもなります。
海外ではコネクション作りが大切です。
語学学校での出会いが今後仕事に繋がったり、新しい出会いに繋がることも少なくなりません。
人脈を広げるためにも1ヶ月でも通うことがおすすめです。
2.卒業後もインプットする
語学学校卒業後に勉強をしなくなる人が多いと先述しましたが、卒業後も自分で勉強を続けましょう。
フルタイムでの仕事を始めると空き時間に勉強するのが難しくなるかもしれませんが、最低週に1回はこのテキストをするなど、少ない時間でもインプットの時間をとってください。
このたった数時間でも勉強していると1年後の成長に大きな差が出ます。
海外に滞在している期間は学んだ事をすぐに試すことができるチャンスが多いので、覚えた単語やイディオムは意識して使うようにしましょう。
生活に慣れてくると使う単語も言い回しも限られてきます。
たまに意識して新しい表現を使うことで定着させていきましょう。
後半でおすすめのインプットの方法を紹介します。
3.仕事はローカルジョブ
相当な理由がない限りジャパレスでの仕事は避けましょう。
相当な理由というのは、日本食レストランでシェフとして修業したい、将来海外で日本食レストランを出したい、などです。
理由は先述したとおり、同僚との日本語の会話が多くなるからです。
職場選びに成功すればアウトプットの準備が整うということなので、勉強したことを使って話しかけるようにしましょう。
英語力がまだ低いときにローカルジョブなんて無理と思いますよね。
英語力が低く自信がまだない方におすすめなのが、こちらの職種です。
英語力低くてもokなローカルジョブ
- ディッシュウォッシャー(お皿洗い)
- バッサー(テーブルセッティング)
- ホテルのクリーナー
- ナニー(子どものお世話)
中でもおすすめはバッサーです。
バッサーは日本ではない職種ですが、お客さんが帰ったあとのテーブルを片付けたり新しいセッティングをするレストランでの仕事です。
日本だとサーバーが全部することが多いですが、ローカルレストランだと仕事内容を細かく分けています。
英語が苦手な友人が実際にしていましたが、同僚はネイティブばかりの英語環境かつ仕事もしやすかったといっていました。
これらの職種は接客をする必要が無いため、高い英語力が無くても採用される可能性があります。
それでもネイティブと働くことができるため、コミュニケーションは英語のみでマニュアルにない会話を学ぶことができます。
また、保育士の経験がある人や子どもと関わるのが得意な人はナニーもおすすめです。
カナダでは共働きで、子どものお世話をナニーと呼ばれる人に任す家庭が多いです。
家にいる時間も長くなり、子どもを完全に任す相手になるので真面目で信頼できる日本人を希望する家庭も少なくありません。
実際にナニーをしていた友人は、「子どもは容赦なく英語で話しかけてくるので、遊びながら自然と英語を話す機会が増える」と言っていました。
4.付き合う日本人を限定する
ワーホリや留学に行くと日本人と仲良くするなという意見をよく見ます。
私は、日本人同士の情報交換も大事なので、付き合う日本人を限定すればいいと考えています。
具体的には以下のような人だと交流があってもいいです。
- 意識高い人
- 帰国後の目標がある人
- 学校以外でも英語学習してる人
- 現地学校への進学を目指している人
ただ遊んで楽しみたいという人と仲良くするのはおすすめしませんが、意識が高い人とは繋がっていてもいいと考えています。
ずっと一緒に過ごすということではなく、定期的にあってお互いの目標の進捗状況を話し合うと刺激になってやる気もでます。
付き合う人を選べば日本人と絡むことが絶対的に悪というわけではなくなるのです。
英語力を伸ばすための勉強方法(インプット)
語学学校卒業後のインプットの方法を紹介します。
英語のテキストで文法勉強
語学学校で使用するテキストは英語で全て書かれています。
卒業後も日本語で説明されたものではなく同じく英語で書かれてテキストを使って、世界で使われる英語文法を学ぶことがおすすめです。
私が使っていたのはこちらです。
語学学校で教材として使われることもあり、世界中で1番使われている文法書です。
日本の義務教育で文法は学習済みでも、こちらをやると理解できていない部分が分かったりして学びがあります。
多読
語学学校で十分に文法は学んだという方は多読がおすすめです。
カナダでは色んなところに図書館があり、英語学習者向けの本も沢山置いてあります。
レベルごとに分かれた多読用の本も置いているので、自分がストレスに感じないレベルの本をたくさん読みましょう。
多読する時間がなかなか取れない人はAmazon Audibleがおすすめです。
12万冊の対象の作品を代わりに読んでくれるというものでリスニングの勉強にもなります。
Amazonでは英語の本も多いので、多読兼リスニング練習と効率的な方法です。
シャドーイング
英語の勉強の定番のシャドーイングは自己学習としてもかなり有効です。
英文を聞きながら、同時に発音をまねて自分も発言するというものです。
実際に私がシャドーイングを行って感じた効果がこちらです。
- 発音の仕方を学べる
- リンキングについて知ることができる
- リスニング力があがる
リンキングとは単語と単語が並んだときに発音の仕方が変わるものです。
例えばWhen I was ~.という英語を発言するとき「ウェン アイ ワズ~」と単語一つ一つを発音するのではなく、
「ウェナイワズ~」というようにWhenの最後のNとIが繋げて発音することなどがあります。
このように英語は一つ一つの発音を知っていても英文になると変わることもありますが、シャドーイングをすることでそういった発音になれることができます。
そして、リンキングを理解できると英語を聞きながら意味を理解できるようになるため、リスニング力が飛躍的にあがりました。
ただし、シャドーイングの難しいところは自分のレベルにあった音源を見つけることです。
自分に合っていないものを選ぶとやる気もなくなります。
おすすめは10分以下の動画を選ぶことです。
TED内で検索するならTED educationは短めの動画が多く、内容も子どもに向けたもので理解しやすいためおすすめです。
ワーホリで英語力を伸ばすために意識すること
ワーホリで英語力を伸ばすためにやるべきことを紹介しましたが、次に意識するべきマインド面をお伝えします。
私も何度も心が折れかけて自分のふがいなさに悔し泣きをすることもありましたが、このマインドを大事にすることでまた頑張ることができました。
語学の習得は一瞬ではできない
私が渡航後語学学校に通いはじめ、2週目の月曜日に「英語が出来る用になる気がしない」と号泣しました。
そのときに語学学校にいた現地3年目の日本人カウンセラーの方に言われた一言がこちらです。
私の英語力が今3歳レベルなのに、そんな簡単に英語ができるようになるわけないよ
「ネイティブが何十年とかけて身につける言語をたった数ヶ月で完璧に話せるようになるわけがないのに、いちいち落ち込まずに自分は赤ちゃんだって割り切りなさい」と笑い飛ばしてくれました。
英語ゼロで渡航した私は早く英語を身につけないとと焦っていたのですが、この言葉を聞いて納得できました。
英語がすぐにペラペラになる方法なんてこの世には存在しません。
だからこそ、今できることを地道に努力していくしかないのです。
英語を楽しむ
英語は毎日の積み重ねです。
しかし、義務感を感じて英語が苦痛にならないようにしてください。
継続するために1番必要なことは好きになること、楽しむことです。
テキストを開くのが嫌いなら、Netflixで好きなドラマや映画を何度も見てフレーズを真似する、Lyricstrainingで好きな洋楽の歌詞を拾っていく、など楽しめる方法を見つけてください。
英語が嫌いになったらそれ以上できなくなってしまうので、嫌になる前に休憩することも意識してください。
スタート時の自分と比較する
英語が出来る人はたくさんいますし、上を見れば見るほどすごい人たちと比べてへこんでしまいます。
だからこそ、スタート時点の自分の英語力を思い出して出来るようになったことを数えてあげてください。
そして、自分で努力した事実を褒めて認めてあげることが大事です。
常に比べる対象は他人ではなく自分ということを意識してください。
過去の自分と比べて何も変わっていないなら反省するべきですが、必ず何かしら成長した部分はあるはずです。
自分なら分かる小さな成長と継続してきた自分の努力を認めることでまた頑張ることができます。
まとめ:ワーホリでビジネスレベルなら誰でも目指せる
ワーホリに行くだけでは英語力が伸びない理由がこちらです。
- 家と職場の往復になる
- 学校がないと勉強しなくなる
- 完全なる英語環境を作ることは難しい
しかし、私のように英語力ゼロからでもワーホリ期間でビジネスレベルまで引き上げることは可能です。
英語力を伸ばすためにおすすめの方法がこちら。
また、ワーホリ中に英語力を伸ばすために必要なマインドはこちら。
お互い頑張って英語力を伸ばしていきましょう!
参考になればうれしいです!